社外コンテンツを活用して社員合宿にオリジナリティを 無理なく独自の合宿を実施する方法

社員合宿

春から夏にかけて、新入社員や2年目の若手メンバー、新リーダーといった各階層の社員を集めて合宿を実施する会社は少なくありません。一方で小さな組織にとっては、合宿の企画・運営がメンバーの負担になる場合もあります。

これから合宿を実施しようとしているチーム・企業に向け、限られた人員で無理なく独自の合宿を運営する方法についての情報をお届けします。

<目次>
①合宿型研修を実施している企業は約30%
②運営メンバーの負担にならない合宿の運営方法
③独自の合宿を実施するために活用できるサービス5選
④まとめ

合宿型研修を実施している企業は約30%

新人や新任の役職者に対して社員合宿を行う企業は約30%といわれています。これは過去にHR総合調査研究所(HRプロ株式会社)が行ったアンケートに基づく数値で、一定数の企業が合宿型研修や合宿型レクリエーションを実施していることがわかります。

また、同アンケート結果からは社員合宿を行う企業の割合が、企業規模によって変動することも見て取れます。具体的には従業員数1001名規模で約50%、300名~1000名規模で約30%、300名以下で約20%という実施率です。

このような企業規模による実施率の変動からはいくつかの要因が想像できるでしょう。たとえば、従業員数がある程度に達しなければ、一度に多くの新人が入社することや、社内でまとまった昇格者が発生する機会がないと考えられます。

また、企業規模がそれほど大きくない組織では、人事チームが十分な数で構成されていない場合もあります。集団での合宿やイベントを実施したいと考えていても、企画・運営するためのメンバーがいなければ、そのような機会を設けるのは難しいでしょう。

運営メンバーの負担にならない合宿の運営方法

では、規模がそれほど大きくない組織・チームが独自の合宿を実施するには、どうすれば良いのでしょうか。ポイントは「すべてをやろうとしないこと」にあります。

というのも、社員合宿を行う際には事前に様々なことを準備しなくてはなりません。参加者のリストアップや当日の運営メンバー選定、タイムスケジュール作成、合宿施設の手配、各方面への協力依頼・案内作成など、準備物や段取りは多岐にわたります。

そして、合宿を実施する際に、最も時間がかかるのは、合宿期間中のコンテンツ企画ではないでしょうか。せっかく合宿の機会を設けるのであれば、参加者に「参加してよかった」、「勉強になった」と感じてもらいたいものです。

しかし、少人数の運営メンバーが参加者からの印象を意識しながら、つきっきりで合宿の準備や運営で対応することは困難でしょう。そのような準備過程が、運営メンバーにとって苦痛になることは避けなければなりません。

独自性のある合宿は外注で実施できる

そうならないために、合宿の企画・実施をすべて自社内で完結できない恐れがある場合は、合宿運営を外部に委ねることもできます。最近では特徴的な社員教育サービスを提供する企業が増えてきているので、一度検討してみるといいでしょう。

今回は社員合宿の実施を考えている組織・チームに検討していただきたいサービスを、いくつか紹介したいと思います。

独自の合宿を実施するために活用できるサービス5選

これまで社員合宿や合宿研修のコンテンツは画一的なものが多く、企業独自の色を出すためには自社で企画・運営しなければなりませんでした。一方で近年、合宿や研修でかわった体験ができるサービスが増加しています。

ここからはオリジナリティのあるコンテンツを提供しているサービスの具体例として、5つのサービスを紹介します。

仕事旅行

仕事旅行

<出典>
http://www.shigoto-ryokou.net/

「仕事旅行」は、好きな仕事を選び、体験することができるサービスです。社員への研修として活用すれば、社員1人1人が自分の興味・関心にあわせて学びの場を選択できるチャンスになります。

日々の仕事をスキルアップするために使うこともできますし、毎日の仕事とは全く関係のない経験をすることもできます。各自で仕事旅行に参加した後で、それぞれの体験をシェアする機会を設けるのも良いかもしれません。

チャンバラ合戦-戦IKUSA-

チャンバラ合戦-戦IKUSA-

<出典>
https://tyanbara.org/business/

合戦ゲームを通じて、チームビルディングを行う「チャンバラ合戦-戦IKUSA-」はレクリエーションとしても実施可能なコンテンツです。チームに分かれて戦う時間を通じて、日々の業務とは異なるチームワークを構築することができます。

泊まり込みのイベントとしても、合宿のなかの1つのプログラムとしてもアレンジ可能です。体を動かして絆を醸成したいという組織・チームに向いているでしょう。

スノーピークビジネスソリューションズ

スノーピークビジネスソリューションズ

<出典>
https://snowpeak-bs.co.jp/service/training

アウトドア用品メーカーのスノーピークが提供しているのは、自然のなかで行う研修です。「チーム活性化研修」、「クリエイティビティ活性化研修」、「ビジョンシェアリング」、「オフサイトミーティング」という4つのコンテンツが用意されています。

上記コンテンツは個別で実施することもできますし、より高い効果を発揮する研修パッケージでの利用を希望することも可能です。泊まり込みのパッケージの場合、テント設営や焚火トークといった、アウトドアならではの経験ができることも魅力でしょう。

ダイアログ・ビジネス・ワークショップ

ダイアログ・ビジネス・ワークショップ

<出典>
https://biz.dialogue.or.jp/

「ダイアログ・ビジネス・ワークショップ」は様々なスポットで開催され人気を博している「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の企業向けパッケージ。これまでに600社以上での実施実績があります。

視覚が失われた暗闇で行われる交流では、「コミュニケーション向上」、「チームビルディング」、「イノベーション能力向上」、「リーダーシップ養成」、「ダイバーシティ推進」などの効果が期待できます。

アクティ場 For Team

アクティ場 For Team

<出典>
https://team.actiba.net/

「アクティ場 For Team」は、だれもが慣れ親しんだ遊びを拡張した次世代レクリエーションです。楽しい時間を通じて自己理解や他者理解を促進し、チームビルディングを目指すことができます。

「本」、「カメラ」、「シネマ」、「ドローイング」という4つのテーマのレクリエーションを参加者の希望に応じてアレンジできるので、1人1人が満足できるプログラムを組むことが可能です。

また、各レクリエーションを時間割のように1日のスケジュールに組み込み、参加者が複数のレクリエーションに連続して参加していくこともできます。要望に応じて合宿を柔軟にアレンジできる点が魅力です。

▼テーマごとの詳細は下記をご参照ください。
https://team.actiba.net/

まとめ

今回は少人数で独自の社員合宿を企画・運営しようとする組織に、参考にしていただきたい内容をお届けしました。

近年独自の研修パッケージを企画・提供している企業が増えてきています。無理なくオリジナリティのある社員合宿を実施するために、外部サービスをうまく活用してみてはいかがでしょうか。

<参考文献>
「新入社員研修に関するアンケート調査」結果報告【1】
https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=75